幸村は戦に勝ってお館様の天下になることを何よりも望んでいて
それによって真田家が安泰するのがいちばんいいことだと思ってます。
そのための犠牲は敵でも味方でも致し方ない、というか当然というか。
むしろ必要というか。うんこれだ。
実際の真田幸村は戦が好き、ていう印象すらある。
敵が強ければ強いほどわくわくするタイプ。
戦国時代をその悲運ですらすごく楽しく生きていた一人、ていう感じ。
だから無双の幸村はあんなにナイーブなキャラになったのかな。
無双2でそれが全開になったときは腐女子としては萌えを通り越して
私の場合萎えてしまったのだけど。(つーかくのいちいないし)
私が描きたい幸くのはもっと悲しげでシリアスで救いようも報われようもない。
幸村は信玄の死で、はじめて「戦の犠牲」ってこういうことだ、と思い知らされて、
「戦わなければ勝てない」っていう根本的なことから苦悩を抱えるようになって、
戦うことに疑問を感じて、それでくのを見てたら人間の心ってなんだろうとか思って、
もうぶっちゃけくのに八つ当たりするんですよ。
それは遠まわしでいびつな形ですが、怒りではなく愛で八つ当たりするんです。
幸村、自分ではもうすごいくのを慈しんでいて、くのを救いたくてしていることなだけに、
「忍びだから」と女としての幸福を拒みつづけるくのが不憫で不憫で、
くのを見るとこの時代の象徴のようにも思えてきてしまう。
くのは戦うことにも、人を殺すことにも何にも疑問も苦悩も抱いてない、これは基本ですが、
同人としてはそこにひとつでも贖罪の意識を持ってほしくて、
それが「幸村に慕わない」ていうことだと思うんです。
「忍びとして生きるなら、死ぬまで忍び」てことです。
自分の選んだ道なので、恨むなら自分しかいないんです。
まぁ…幸村はそれも含めてくのを愛しているんですけど。
永遠に成就しない恋愛。くのいちは幸村に出会ったことを後悔してます。
そういうマイ設定と膨れ上がる妄想の末が『運命』という漫画です。
このネームもその一部で、ボt(略)
幸くのの萌えるところは幸村が「男らしく」攻めて、くのが「女らしく」受けること。
そこに障害があること。その障害が自分の力ではどうにもならないこと。
ウチの幸村が「攻め」すぎる、というのも、こんな事情なら納得いきません…か?ギリで…
つーかくのがかわ(略)